[NHK-FM連続ラジオドラマ放送タイトル一覧補遺・簡単なあらすじ] (1998.3/20版) 「空色勾玉」(1989.6/5〜6/16) “遠くはるかな昔、豊葦原の中津国では、二つの勢力が相争っていた。その一つ は、天光る男神をいただき、不老不死の輝く命を誇る輝(かぐ)の御子と、それに 従う者たちであり、いま一つは、地上に生を受け、死ねば暗い黄泉の国の女神の もとへ行くという、闇(くら)一族である。”(以上オープニングの語りより) 羽柴の村娘狭也(さや)は、かがいの夜に、闇一族の者に会い、自分が「水の乙 女」と聞かされる。途方にくれていると、そこには憧れの月代王が…。「采女に ならぬか」という誘いを狭也は受ける。闇一族の者でありながら輝にこがれる狭 也。ところが…。(小林@東大理さんによる) 「時はそよ風、時はつむじ風」(1989.9/11〜9/15) 千種にプロポーズした俊司が殺された。千種はタイムワープの能力を身につけて しまう。しかしこの能力、自分で制御できない困り物。俊司殺害の謎に迫る千種 だったが…。(小林@東大理さんによる) 「夢の旅」(1989.10/17〜10/20) 珠理は銀座でショッピング。うかれていると車が。危ない! 彼女を救ったのは 突然現れた勝男だった。彼は昭和21年から来たという。(小林@東大理さんによ る) 「西遊妖猿伝」(1989.10/30〜11/2) 大猿の妖怪・無支奇から「斉天大聖」の力と称号を受け継いだ孫悟空は、唐の支 配に抵抗する紅孩児や竜児女らと共に戦うことになる。 「もしかして時代劇」(1989.12/4〜12/15) トイレに落ちたみゆきは、何と戦国時代にタイムスリップしてしまった。それも、 茶々姫(淀君)と入れ替えで。はたしてみゆきは無事に現代へ帰れるだろうか。 (山田和広さんによる) 「続・西遊妖猿伝」(1990.3/26〜3/30) 竜児女を失い、紅孩児とも別れわかれになって放浪する孫悟空。道中で巽二郎と いう少年を助けるが、そのために豪傑・九頭付馬に命を狙われることになる。二 郎の父の行方を求めて紫雲山を訪れた二人は、そこで蝗婆婆と七仙姑という、虫 を操る女たちに出会った。 「フランケンシュタイン家の家庭読本」(1990.8/27〜8/31) 親子3人に使用人1人。博士が家庭のあり方について考察する。(小林@東大理さ んによる) 「映画みたいな恋したい」(1990.9/3〜9/14) いつか映画で見たような恋に憧れる女性達の物語。短編集。(小林@東大理さん による) 「夢みるように愛したい」(1990.12/10〜12/14) 事故で幽体になって天国へきてしまった桜子。だが、1週間以内に人間界に戻れ ば生き返れるという。間違えて事故に会わせてしまったとあやまる天使の涼に恋 してしまった。けれど人間界に戻れば涼とは会えなくなる。さあどうする? (山田和広さんによる) 「イソップ紅白夢合戦」(1990.12/24〜12/28) イソップ童話の登場人物が、1990年の出来事を交えてドラマにする。後に年末恒 例となる、その年を振り返るドラマの先駆けである。(山田和広さんによる) 「キャロル」(1991.1/5〜1/6) 異次元の国ラ・パス・ル・パスに来てしまったキャロル。世界中の音を奪おうと たくらむジャイガンティカの野望を阻止できるのは彼女だけだ。ゆけ、キャロル! 戦え、キャロル! 負けるな、キャロル! 魔王を倒すその日まで!(やけくそ) 「羊が百匹」(1991.1/7〜1/18) 1991年羊年を占う……ただのバラエティー番組である。あまり羊とは関係がない が、けっこう面白い。(山田和広さんによる) 「羊が百一匹」(1991.2/4〜2/15) “Part 2”だが、内容は違う。2/14のバレンタインデーのための「シミュレーショ ンラジオドラマ 花の幹」が本当のメイン。(山田和広さんによる) 「山口智子のさんいん旅紀行」(1991.3/11〜3/29) 山口智子が山陰地方の鳥取県、松江(島根県)、山口県を周り現地の人や名物など 尋ねる旅番組。各県最後の5回目はドラマになっている。(山田和広さんによる) 「ユンカース・カム・ヒア」(1991.4/1〜4/12) 犬がしゃべる話。 「試験によく出るモーツァルト」(1991.4/29〜5/3) 当時、はやっていたいわゆるモーツアルト没後200年記念特集。雰囲気はNHKらし く(?)教養番組風だが中身は…(笑)。(小林@東大理さんによる) 「ユンカース・カム・ヒア II」(1991.8/12〜8/23) 前作で三回の奇跡を使ってしまい、瞳の前から姿を消したユンカース。再び巡り 会うことはできるのだろうか。 「青春デンデケデケデケ」(1991.5/7〜5/17) 藤原竹良。香川県立観音寺高等学校に通う高校生。彼らの高校3年間におけるロッ クバンド「The Rocking Horsemen」の活動の物語。まさに青春である。ちなみに 時代は1965〜1967である。(小林@東大理さんによる) 「明日物語」(1991.10/7〜10/11) 昨日はあった、今日もあった。たが明日は?あなたに確実に明日が来ると断言で きますか。(以上オープニングより)――ある町の定食屋で蒸発話を聞いたサラリー マンの出来事を描く(第1話 ホームタウン)課長になれなかった男の一日を描 く(第3話 九合目の男)など五編。(山田和広さんによる) 「わたしは真悟」(1991.10/14〜11/1) 町工場の工業用ロボットを見学にきて、偶然出会った悟とまりん。二人は毎晩工 場に忍び込んで、ロボットにさまざまなプログラミングを行う。やがて二人は離 ればなれになるが、ロボットは二人の子供「真悟」として意識を宿した。 「考古学的考察による1991年」(1991.12/16〜12/20) 1000年前の地層から発掘された「今年の10大ニュース」の録音テープを手がかり に、西暦1991年の日本社会を勝手気ままに解明する。 「猿がヂャラヂャラ」(1992.1/6〜1/17) 猿だらけのバラエティー番組。毎回違う「モンキーシアター」が面白い。ちなみ に1992年は猿年でした。(山田和広さんによる) 「悲しみの時計少女」(1992.2/3〜2/14) 顔のあるべき所に懐中時計が、そして懐中時計のところに顔がある時計少女と、 魚のような眼をした魚男。奇妙な二人に誘われて「時計屋敷」に行くことになっ た浩子だが、道中では次々と、時計にまつわる奇怪なできごとが起こる。 「小高恵美の北陸旅紀行」(1992.3/9〜3/27) 小高恵美が北陸地方の富山県、石川県、福井県を周り現地の人や名物など尋ねる 旅番組。各県最後の5回目はドラマになっている。(山田和広さんによる) 「王女アストライア」(1992.5/11〜5/22) 第4世界テーヌ・フォレーヌの第3王女アストライアは、ある日ヘラとアポロンの 密会を目撃してしまう。ヘラはアストライアに、愛する者と決して結ばれない呪 いをかけ、第3世界へ封じ込めてしまう。アストライアはそこでマケドニア王子 アレクサンドロスと出会う。彼に惹かれていくアストライア、しかしヘラの呪い の効果は確実である…。(小林@東大理さんによる) 「あたしの嫌いな私の声」(1992.6/8〜6/19) ミュージカル「メリー・ポピンズ」で役をもらったわたし。しかしあの男の声 「死んでしまえ!」を聞いて以来、声が出なくなってしまった。公演の日は迫る。 わたしは元に戻せるのだろうか。(小林@東大理さんによる) 「ブラックホール」(1992.7/6〜7/17) 日常にぽっかり口を開けた暗闇の恐怖を描く短篇集。 「怪人二十面相・伝」(1992.9/7〜9/18) サーカス団にもらわれた平吉が教えを受けることになった丈吉という男は、軽業 と奇術の腕に加えて、豊かな学識も持ち合わせた男だった。丈吉がサーカスを去っ てしばらく後、二十面相と名乗る怪人が帝都を騒がせはじめる。 「マドモアゼル・モーツァルト」(1992.10/26〜11/6) モーツァルトは実は女だった。 「おしまいの日」(1993.1/4〜1/15) 夫の帰りを待つうちに、孤独のためどんどんおかしくなってゆく主婦の心理を描 くサイコホラー。 「五番目のサリー」(1993.1/18〜1/29) 一見めだたない平凡な娘サリー・ポーターは、多重人格の持ち主だった。彼女自 身の精神が耐えられない事態に直面すると、とっさにほかの人格に切り替わって しまうのだ。精神科医アッシュの協力で、五つの人格を統合するための治療が始 まった。 「OZ」(1993.2/15〜2/26) 1990年10月15日第三次世界大戦勃発。一発の核弾頭の誤爆によってひきおこされ たこの大戦は、わずか40分間で世界を壊滅状態に陥れて終結する。(以上ナレー ションより)そして31年後の地球で、飢えのない科学の幻の都“OZ”があるとい う伝説がささやかれていた。これはその都をめざす少女、少女を守る傭兵、案内 人の機械人間の物語である。(倉田さんによる) 「猫のゆりかご」(1993.4/19〜4/30) 変人科学者フィーリクス・ハニカーが残した三人の奇型の子供と、触れた水分を すべて氷に変えてしまう危険な発明「アイス・ナイン」を縦軸に、「ボコノン教」 という冗談じみた宗教を横軸に描かれる、奇妙におかしい世界の終末の物語。 「遠い星から来たノーム」(1993.5/1) 第一部・トラッカーズ……体長10cmほどの小さな生き物「ノーム」の一団が、 人間のトラックに乗り込んで運ばれていった先は、とあるデパートの中だった。 そこには何千人ものノームが、外の世界の存在を知らずに暮らしていた。このデ パートは間もなく取り壊される予定なのだが、彼らはそれを信じようとしない。 第二部・ディガーズ……デパートを脱出して廃坑に住みついたノームたちだが、 ここにも人間たちがやってきて、ノームの生活をおびやかしはじめた。もう、こ の地上には安心し住める場所はないのだろうか。 第三部・ウィングス……ノームたちは一万年前に遠い星からやってきて、地球 に不時着した種族だった。月面の裏側には、彼らを故郷へ連れ帰るための宇宙船 が用意されているのだ。しかしそれを呼び出すには、強力な通信装置が必要だ。 マスクリンたちはジェット機に潜り込んで、通信衛星の打ち上げ施設をめざす。 「テレヴィジョン・シティ」(1993.5/24〜6/4) 地球から15億キロ離れた「鐶の星」で、コンピュータに管理されて暮らす子供た ち。ビルの壁に映し出される「碧い惑星」に憧れ、いつかはそこを訪れたいと考 えるアナナスだが、少年たちを待ち受ける残酷な運命が徐々に明らかになってく る……。なお、原作と全然別物になる後半部は聴かない方が無難である:-p 「ジュラシック・パーク」(1993.6/14〜7/2) 琥珀から抽出したDNAと、最新のバイオ技術とによって、ついに恐竜が現代によ みがえった。「ジュラシック・パーク」の安全対策は万全なはずだったが……。 「ふたり」(1993.7/5〜7/16) 事故で死んだはずの姉の声が頭の中で聞こえるようになってから、二人の奇妙な 共同生活が始まる。と書くとなんかホラーみたいだがそんなことはなくて、さわ やかな青春物語である。 「スフィア」(1993.7/19〜7/30) 南太平洋の海底で発見された、宇宙船とおぼしき建造物の残骸から、謎めいた銀 色の球体が海底基地に運び込まれた。その時から海底基地に、次々と奇怪なでき ごとが降りかかる。やがて科学者たちは気づいた。この球体は、中に入った者の 考えたことを現実にするのだ……。 「くたばれ! ビジネスボーグ」(1993.9/6〜9/17) 世の中の仕事はビジネスボーグと呼ばれる、体の一部を改造したサラリーマンに 独占され、生身の人間の出番はまったくない。ところが、送電衛星の故障で、ビ ジネスボーグは三日の間まったく活動できなくなった。さあ、今こそ我が大友探 偵事務所の優秀さを見せる時だ! 「草上仁のミラクルワールド」(1993.11/1〜11/5) 近未来のイルカレース(第二話)、喋ることがアートとしてしか行われなくなっ た社会で、一般人の夫婦が会話を取り戻そうとする話(第四話)など。 「サンタクロースが歌ってくれた」(1993.12/6〜12/17) 演劇部の顧問の成井先生は、芥川龍之介や江戸川乱歩が活躍するクリスマス劇の 台本を書いていた。ところが、台本の内容に不満をとなえた登場人物たちが、次々 と現実世界に飛び出してきてしまう。 「我輩は犬である」(1993.12/20〜12/24) 一年間犬の姿で人間世界を観察することになる銀河連邦の調査員が、1993年の日 本社会についてレクチャーを受ける。 「天使の卵」(1994.4/18〜4/29) ある日“僕”は満員電車の中、五堂春妃という女性に出会った。“僕”は春妃に ひと目惚れしてしまう。なんと彼女は高校時代のガールフレンドの姉であり、父 の担当の精神科医だった。しかし“僕”の恋心は止められない――(倉田さんに よる) [メモ]最終回はほとんどドラマオリジナルでけっこう楽しめる。 「霧隠れ雲隠れ〜スーパー忍者物語〜」(1994.4/4〜4/15) 真田幸村と十勇士の戦いとその行く末を描く歴史ドラマ。…と書くとシリアスそ うだけど、原作(←こっちはシリアス)とちがって、お笑いの要素強し。関西人 にオススメ。(なんのこっちゃ)(倉田さんによる) 「バナナ・フィッシュ」(1994.5/23〜6/3) ニューヨークのマフィアと渡り合うストリートチルドレンのリーダー、アッシュ・ リンクス。やがてアッシュは、かつて自分の兄の命を奪った、バナナ・フィッシュ という恐るべき麻薬の存在を知る。 「昔、火星のあった場所」(1994.6/27〜7/8) 地球と火星を「門」で結ぶプロジェクトが失敗した結果、火星は分解し、かわり に地球でも火星でもない奇妙な空間が生まれてしまった。人間が鬼になったり、 たぬきと呼ばれる機械生物が人に化けたり、不思議なことばかり起こるこの世界 の本当の姿とは……。 「ウォッチャーズ」(1994.7/11〜7/29) トラヴィスが森で出会ったゴールデンレトリーバー犬はバノダイン研究所から逃 げてきた人間並みの知能を持つ犬であった。トラヴィスは犬をアインシュタイン と名づけた。アインシュタインはその知能と外見ゆえ、アウトサイダーという変 種の怪物、殺し屋、NSAに追われるが…!?(倉田さんによる) 「あの夜が知っている」(1994.8/15〜8/26) 十歳の時の記憶を取り戻しかけたことから、命を狙われるようになった男。母の 殺される現場を、彼は目撃しているからだ。自分の身を守るためには、犯人を思 い出すしかない。精神科医の助けを借りて、彼は幼時の記憶をさかのぼる。 「アナスタシア・シンドローム」(1994.8/29〜9/9) 女流作家のジュディス・チェースは自分の出生の謎を探るために、催眠療法を受 けて幼時にさかのぼる。しかしその時、ジュディスの歴史小説に登場する一人の 女性が、彼女の精神に転移してしまった。 「アリアドニの遁走曲(フーガ)」(1994.9/26〜10/7) 人工衛星からのレーザー攻撃を防ぐ特殊なバクテリアを開発した少女科学者アリ アドニは、研究の半ばで突然疎開させられ、貴重なバクテリアは全滅してしまう。 これは叔母をはじめとする大人たちの陰謀に違いないとにらんだアリアドニは、 疎開先を抜け出し、単身ケベックを目指す。 「バイオレンス・ジャック」(1994.10/11〜10/21) 大地震によって日本列島から切り離され、見捨てられた関東。無法地帯と化した 関東のスラム街で生活する子供たちの前に、暴力と荒廃をもたらす男、バイオレ ンス・ジャックが姿を現す。 「笑う20世紀」(1994.10/24〜11/4) 医者が増えすぎて過当競争になった結果、強制的に患者をつかまえようとする恐 怖の商店街(第一話)、ゴールドカードの上を行く最高級のカードの秘密(第四 話)など。謎の言葉「ばか」の意味を求め、失われた聖典コク・ゴジテンを探す 第五話が傑作。 「カルパチア綺想曲(ラプソディ)」(1994.11/7〜11/18) 新聞記者のジョーの前に六年ぶりに姿を現した父ジェラード。彼のもとに早速、 仕事の依頼が舞い込んだ。カルパチアの城塞に捕われている侯爵を救出してほし いというのだ。ブダペストに飛んだ一行を、奇怪な吸血鬼騒動、狼のような獣の 出没事件が出迎える。そして依頼人イオンの不審な行動の裏にあるものは……。 「レディ・スティンガー」(1994.12/5〜12/16) 睡眠薬入りカクテルで男を眠らせ、荷物や金を奪う抜き取り詐欺で稼ぐマギー。 ある時ジャックという男の荷物を奪おうとしたことから、とんでもない事件に巻 き込まれてゆく。 「イノシシが来た」(1994.12/19〜12/24) 一年間かわいいいのししの姿で人間世界を観察することになる銀河連邦の調査員 が、1994年の日本のできごとについてレクチャーを受ける。 「カムイ外伝」(1995.1/2) 忍の世界に矛盾を感じ、より人間らしい生き方を求めて抜け忍となったカムイ。 しかし、次々とやってくる追手を、自分の身を守るために倒さなくてはならない。 同じ抜け忍同士でさえ、心を許すことはできないのだろうか。 「三銃士」(1995.1/4〜1/27) 今さら説明するまでもないが、熱血青年ダルタニアンと三銃士が、国王を助けて 活躍する物語。 「リプレイ」(1995.1/30〜2/10) 心臓麻痺で死んだと思ったら少年時代の自分に逆戻りし、人生をもう一度やり直 すことになった男。いや、もう一度どころではなく、彼の人生は時計の振り子の ように、何度も何度も際限なく繰り返されたのだ。そしてやがて、彼以外にも同 じような「リプレイヤー」がいることがわかってきた。 「吸血鬼ドラキュラ」(1995.2/13〜2/24) 今さら説明するまでもないが、吸血鬼と科学者との対決を描く物語。 「せえけつ教育委員会ホイホイ」(1995.2/27〜3/3) 環境保護の行き過ぎで、不潔であることが美徳になってしまった近未来、ついに 隠れキレイ好きたちが手を結び、清潔な生活を取り戻すために立ち上がった。 「オーバー・ザ・ハポン」(1995.3/6〜3/10) 真昼の国から「日出ずる国」ハポンへやってきた少年トキオの見聞録。相棒は船 の中で取り憑いてきた、ウィスパという名の変な天使もどき(当然、トキオにし か姿は見えない)。だが、着いた途端に親切そうな大人にだまされて工場に売ら れてしまったりして、前途は多難だ。 「魔法の王国売ります」(1995.4/3〜4/14) 弁護士のベン・ホリデイはふと目にした新聞広告にひかれ、半信半疑でランドオー ヴァーという国の王位を買う。魔法の王国は実在したが、城はぼろぼろ、国庫は 空っぽで、王位はお飾り同然だった。果たしてベンは滅亡に瀕したこの国を救い、 真の王となることができるのだろうか。 「エヴァが目ざめるとき」(1995.4/17〜4/28) 人間の少女の脳が、チンパンジーの体に移植される話。……とこれだけで、あり がちな近未来SFかモダンホラーだと思ったら大間違い。チンパンジーとして生き ることを決心し、チンパンジーが安心して生きていける楽園を作るために奮闘す る後半の展開に度肝を抜け(命令)。 「バーチャル・ガール」(1995.5/1〜5/12) AI禁制の世の中で、美貌のアンドロイド・マギーを作ったアーノルド。二人の逃 避行の行く末は……。 「秘密の友人」(1995.5/15〜5/26) 精神科医コンラッドは、信じがたい腕力で人を引き裂いて殺した、エリザベスと いう美しい女のカウンセリングを担当することになる。殺人を犯したのは自分で はなく、彼女にしか見えない「秘密の友人」なのだとエリザベスは訴える。一方 その頃、コンラッドの家にも、別の恐ろしい事件が降りかかろうとしていた。 「バナナ・フィッシュ・パート2」(1995.6/12〜7/7) 人の理性を失わせて意のままに操る悪魔の薬「バナナ・フィッシュ」をめぐる抗 争は、華僑、軍隊、かつてのアッシュの師匠をも巻き込んで、ますます激化して ゆく。 「盗まれた街」(1995.7/24〜8/4) 始まりは、自分の叔父がおかしいという友人のいとこの訴えだった。姿も仕草も 同じだが、どこかが本当の叔父とは違うというのだ。同じようなことを訴える患 者が、その後続々と現れる。単なる集団ノイローゼか、それともこの街は本当に、 何者かに乗っ取られつつあるのだろうか。 「アルジャーノンに花束を」(1995.8/7〜8/11) 精神薄弱者のチャーリー・ゴードンは、知能を向上させる実験的な手術を受け、 その結果大天才に変身する。だがそのために、親切だと思っていた仲間たちに実 はおもちゃにされていたことに気づいたりといった、天才ゆえの悲劇が次々と彼 を襲うのだった。 「優しすぎて、怖い」(1995.8/14〜8/25) 気がつくと記憶を失って街角にたたずんでいたジェーン。大金の詰まったボスト ンバッグを抱え、コートの下には血まみれの服。いったい彼女の身に何が起こっ たのか。やがて、医師をしている夫が彼女を迎えにくる。だが、異常なまでに彼 女を優しく扱う夫の態度に、何かが隠されているのをジェーンは感じ取る。 「続・カムイ外伝」(1995.8/18) 江戸に渡って荷役労働者として働き始めたカムイは、遠州という男と知り合う。 商売敵・岩戸屋の手下を追い払った腕を見込まれて、大店の稲葉屋に取り立てら れた二人だが、実は稲葉屋への復讐こそが遠州の目的だった……。後半では、岩 戸屋の差し向けた刺客がカムイをつけ狙う。 「夏への扉」(1995.8/28〜9/8) 親友と恋人に裏切られ、ロボット製造会社を乗っ取られてしまったダニー。一度 は絶望し、冷凍睡眠で未来の世界に生きようと考えるが、気が変わって再び二人 と対決する。だが、またもだまされて睡眠薬を打たれ、そのまま冷凍睡眠に送り 込まれてしまった。三十年後に目覚めたダニーが目にしたものは……(話はまだ 半分だが紙面が尽きた。) 「魔術師の大失敗」(1995.9/11〜9/22) 宮廷魔術師クエスター・スーズの新しい魔法は、またまた大失敗。犬の姿の従者・ アバーナシイを人間に戻すはずが、人間世界に送ってしまう。さらに、瓶の中に 封じ込められていた魔物・ダークリングが解放されてしまい、ランドオーヴァー に再び危機が訪れる。 「イッセー尾形劇場・凡庸の極み」(1995.9/25〜10/6) 「死ぬまで青春、人生はアドベンチャー」を合い言葉に、ドラマと谷渡教授のレ クチャーで、現代人の心理にせまる番組、のはずなのだが…… 「踊る黄金像」(1995.10/9〜10/20) 南米から密輸された純金製の黄金像が、手違いで人手に渡ってしまった。十五個 のイミテーションと一緒くたになって、パーティーの出席者に配られてしまった のだ。いったい本物は誰の手に渡ったのか。百万ドルの夢を追って、ちょっと抜 けた奴らがニューヨーク中を駆け回る。合言葉は「Gotta hustle!」 「ウェディング・ウォーズ」(1995.11/20〜12/1) 原因不明の遺伝子異常のために日本の男女比は百対一にまで落ち込み、男にとっ ては空前の結婚難の時代がやってくる。そんな中、結婚相手の見つかる可能性ゼ ロと宣告された一人の平凡な男のもとに、どういうわけか入れかわり立ちかわり 美女が訪れはじめた。もちろん、うまい話がタダであるはずがないのだが、この 裏に隠された陰謀とは……。 「笑う20世紀パート2」(1995.12/4〜12/8) マルクスかぶれの教師が、共産主義思想の応用で弱小野球部を甲子園に導く「マ ルクス甲子園」、地方自治体が民営化された時代の熱い株式抗争を描く「北海道 株式会社」など。 「ねずみのチュー告」(1995.12/11〜12/15) 一年間ねずみの姿で人間世界を観察することになる銀河連邦の調査員が、1995年 の日本のあれこれについてレクチャーを受ける。 「ジャンヌ」(1996.1/1) ジャンヌ・ダルクの幻に導かれるようにして、祖国のために立ち上がった少女エ ミールの物語。 「ロビン・フッドの冒険」(1996.1/4〜1/11) シャーウッドの森に住む弓の名手・ロビン・フッドとその仲間たちにいじめられ ながらも、けなげに生きてゆく州長官の物語(おい)。 「モンテ・クリスト伯」(1996.1/15〜2/2) 汚名を着せられ投獄された青年が、十余年の後に脱獄に成功し、大富豪となって、 自分を陥れた男たちへの復讐のために帰ってくる。 「二役は大変!」(1996.2/5〜2/16) 双子の姉妹を口説くため、自分も双子だと嘘をついたことから、一人二役を演じ るはめになったアート・ドッジ。例によってのドタバタだが、結末はとんでもな くシリアスだ。 「新・夢十夜」(1996.2/19〜3/1) ラジオドラマ脚本懸賞募集の受賞作家たちによる、「夢」をテーマにした十の物 語。 「お父さんの会社」(1996.4/1〜4/12) ネットワークとVR技術の発展によって可能になった、リアルな会社シミュレーショ ン。ところが、このゲームの中でプレイヤーの出したアイデアが、どうも現実の 世界で利用されているらしい。おれたちの労力をただ取りするのは許せん!とサ ラリーマンたちは立ち上がった。 「ダーク・ウィザード」(1996.4/29〜5/3) 闇の力を得て復活した魔道士が、闇の神をこの世に解放するために、王国に魔物 をはびこらせる。それを防ぐ唯一の手段、光の神を目醒めさせるための神器であ る光の杖が、ダークエルフによって奪われてしまった。父を殺した敵を追う王子 ウェンリーク。しかし彼は、その相手が自分の腹違いの姉であることをまだ知ら なかった……。 「ブラジルから来た少年」(1996.5/20〜5/31) ナチス残党組織のある計画を知って、戦犯追求局のリーベルマンは調査に乗り出 す。それは「世界各地に散った、今年65歳になる94人の老人を殺害する」という 無茶なものだった。やがて彼は、標的にされた老人たちの息子がすべて、まるで 双子のように瓜二つであることを発見する。 「青の時間」(1996.7/15〜7/26) 謎に包まれた世界的なマジシャン・ブルーが突然、日本公演を行うと宣言し、僕 はなぜかその日本側エージェントに指名される。ブルーは幼なじみの青木万里夫 によく似ていた。しかし、彼の右腕である小倉という人物にも同様の面影がある。 この対照的な二人の、どちらが僕の知っている万里夫なのだろうか……。 「精神分析ゲーム」(1996.7/29〜8/9) 美貌(51歳だけど)で信任厚い精神科医のエバ・ナイドルフが、精神分析センター 内の自室で殺害された。主任捜査官マイケルは、センターの閉鎖的な人間関係と、 一筋縄ではいかない所員たちの目に見えない抵抗に苦労しながら、迷路のような 精神分析の世界に分け入って行く。 「時間泥棒」(1996.8/12〜8/16) 世界中でニューヨークの時間だけがどんどん遅れてゆく。これは別の次元に住む 何者かが、時間を盗み出しているのに違いない。泥棒となればこれは警察の管轄 だ――というわけで、一介の警察官に「時間泥棒を探し出せ」との途方に暮れる ような命令が下された。 「黒いユニコーン」(1996.8/19〜8/30) かつて王国を没落させた張本人、ミークスがランドオーヴァーに戻ってきた。夢 を操る能力を使って、まんまと国王ベンと入れ替わり、秘伝の魔法書も手に入れ てしまったミークス。彼の最終目的は、強大な魔力の源である「黒いユニコーン」 を我が物にすることだった。 「大魔王の逆襲」(1996.9/2〜9/20) 今度は何千年もの昔に妖精たちによって封じられた大魔王・ゴースがランドオー ヴァーに戻ってきた。ゴースは計略を用いてベンたち王国の実力者を迷宮に封じ 込め、その隙に人心を操って反乱を起こさせる。こうして毎度のことだが、ラン ドオーヴァーは滅亡の危機にさらされるのだった。 「イッセー尾形のたゆたう人々」(1996.9/23〜10/4) 身近な人々の「日常の小さな冒険」を描く、という主旨のオムニバス。 「嘘じゃないんだ」(1996.10/7〜10/18) ゴシップ新聞社ギャラクシーに入社したサラ・ジョスリンは、入社初日にハイウェ イ上で他殺死体を目撃する。しかし誰もその「特ダネ」にとりあってくれない。 犯人は社内の人間だと目星をつけ、密かに調査を続けるサラだが、その一方で、 ウケる記事のためにはどんな無茶でもするという社の体質に徐々に染まってゆく。 「笑う20世紀パート3」(1996.10/21〜11/1) ハイテク音痴たちの憩いの場「反マルチメディア友の会」の盛衰(第五話)、携 帯電話ブームの裏に隠された国家的秘密計画(第六話)、あまりに特徴のない顔 のため、逆に誰にでもなりすませる男(第七話)など、現代社会の問題をするど く(たぶん)突く十の物語。 「今夜は眠れない」(1996.12/2〜12/13) 母が若い頃に助けたという相場師から、五億の財産が遺贈されることになり、こ の騒ぎのために我が家は滅茶苦茶になってしまった。家族の絆を取り戻すために、 ぼくは自分の出生の秘密を探り始める。 「モー! いいかげんにして!!」(1996.12/16〜12/20) 一年間牛の姿で人間世界を観察することになる銀河連邦の調査員が、1996年の日 本の情勢についてレクチャーを受ける。 「おいしいコーヒーの入れ方」(1997.1/6〜1/10) 父親の転勤で、二人のいとこと同居することになった勝利。五つ年上のかれんは 眩しいほどの美人に変身していた。しかし外見とは裏腹に中身は子供、いつもぼーっ としていて世話の焼けるかれんと暮らしながら、勝利はどうしようもなく彼女を 好きになっていく。 「記憶の城」(1997.2/3〜2/14) 新・夢十夜に引き続き、今度は「記憶」をテーマにした競作短篇集。 「邪鬼が来る」(1997.3/31〜4/11) 一千年の昔に都に疫病を撒き散らした邪鬼(じゃく)が、再び地球に舞い戻った。 邪鬼は現代に住む一人の少年、浄を宿主に選ぶ。邪鬼を怪物扱いして退治したこ とに疑問を感じ、以来霊体となってこの世に留まっていた法師の一人・三乗院初 法(もとのり)は、今度こそ邪鬼を人間として成仏させてやってほしいと浄に働き かけるのだが……。 「P」(1997.4/14〜4/25) 私立ときわ中学校に新しくやって来た転校生は、その名もP。コウテイペンギン だ。どこか周囲とずれた(当たり前か)彼の行動をめぐって、学級内でのいじめ など、さまざまな問題が露わになってゆく。 「天体議会」(1997.4/28〜5/2) 筋などない(断言)。雰囲気だけを楽しめばいい話なのだが、まあそれも無責任 なのでとりあえず、少年たちの友情や兄弟の確執、自動人形めいた謎の少年との 出会いといったことを通して、少年の心の成長を描く物語、ということにしてお こう。 「家族ホテル」(1997.5/5〜5/16) アメリカから日本に渡ってきた吾郎は、誰にも頼らずに渋谷の町で自活しようし たものの、アルバイト先のマスターを殴って飛び出してしまう。仕方なく、当初 世話になる予定だった日本橋のフォレスト・ホテルに身を寄せた吾郎。そこへ、 渋谷で一緒だったケンジが、あのマスターが死んだと知らせてくる。 「星の感触」(1997.5/19〜5/30) 人の言葉をワープロで文字に写し換える仕事をしている僕は、身長2メートルを 越す大男のケンと知り合う。長い眠りを経験するたびに、彼はさらに大きくなっ ていく。3メートル、4メートル、8メートル……それでもケンはさらなる成長を 願う。彼の望み、「星に触れる」ことにはまだまだ足りないのだ。 「夏の魔術」(1997.6/2〜6/13) 一人旅の途中で降ろされた無人駅で、僕は来夢という女の子と一緒になる。やが て駅にやって来たのは、時代遅れの蒸気機関車だった。あたかも来夢を出迎える かのように現れた列車に乗り込んだ一行は、奇妙な洋館へと運ばれていった……。 「笑う20世紀パート4」(1997.6/16〜6/27) (作成中) 「ロスト・ワールド」(1997.6/30〜7/11) 南米の奥地で、太古の恐竜がそのまま生き残っているのが発見されたという。そ の場所は切り立った崖で外界から隔絶された台地の上。真実を確かめるため探険 に向かった男たちの冒険物語。 [メモ]断るまでもないと思うが、「ジュラシック・パーク」の続編ではない。 「顔に降りかかる雨」(1997.7/14〜7/25) 親友であるノンフィクションライターの耀子が、暴力団の裏金を持って失踪した。 共犯の疑いをかけられた私は、耀子の恋人の成瀬という男と協力して、彼女と一 億円の行方を追うことになったのだが……。 「少年H」(1997.8/4〜8/29) (作成中) 「日常生活の冒険」(1997.9/1〜9/5) 身近な人々の「日常の小さな冒険」を描く、という主旨のオムニバス。(ん、どっ かで同じことを書いたような……) 「完璧な涙」(1997.9/8〜9/19) 感情を持たない少年・宥現(ひろみ)は、偶然から砂漠を旅する旅族に加わる。そ こで彼が出会ったのは、古代に作られた自動報復兵器だった。自分の感情を取り 戻す鍵がそこにあると宥現は直感する。こうして、「それ」と少年との時空を越 えた戦いが始まった。 「イッセー尾形のたまゆら日記」(1997.9/22〜10/3) (作成中) 「夢にも思わない」(1997.10/6〜10/17) クラスメートの工藤さんのいとこ、亜紀子が殺された。彼女が売春グループに加 わっていたことから、工藤さんも妙な目で見られることになる。工藤さんの心の 平安のために、ぼくはなぜ亜紀子さんが殺されなければならなかったのかを調べ 始める。 「フルネルソン」(1997.10/21〜10/31) 高校時代にレスリング部だったという父親が語る「青春グラフィティ」。 「新宿鮫・氷舞」(1997.11/3〜11/14) 西新宿で起きた外国人の殺人事件。現場からコカインが出たのを口実に、新宿署 の生活安全課の刑事・鮫島は強引に捜査に加わる。調査を進めるうちに、事件の 裏に公安警察のOBが関わっているらしいことがわかってくる。 「虹を操る少年」(1998.1/5〜1/16) 心に鬱屈を抱える少年たちがある夜目撃した不思議な光、それは光を操る音楽 「光楽」だった。人々を魅了し、不思議な力を与えるこの音楽は次第に評判になっ ていくが、それと同時に、この光楽を演奏する少年・光瑠をめぐる陰謀が動き始 めていた。 「嘘の誘惑」(1998.2/2〜2/13) 「嘘」をテーマにした競作シリーズ。 「電気女護島」(1998.2/16〜2/27) 人類の大部分が汚染を避けて地下に潜った21世紀、管理を嫌ってあえて地上で暮 らす一握りの者たちがいた。その一人、稀代のお調子者で好色男であるヨージが、 何の間違いかアンドロイドのジョーと組んで「電気女護島」に乗り込むことにな る。 ========================================================================= * 本文書の複写・転載は、内容の改変を行わない限り自由とします。 * バグレポート・質問・要望などは,編集者 津村一昌(tsumura@fml.ec.tmit.ac.jp) まで。 * この文書の最新版およびハイパーテキスト版は http://fml.ec.tmit.ac.jp/‾tsumura/radio-drama/ 以下にあります。